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寝返りについて

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寝返りについて

寝返りについて

2023/07/10

寝返りについて

寝返りは基本動作の獲得につながる

寝返り動作は生後24週頃に習得します。その頃になると、首は座り、頭部のコントロールが出来るようになり、手足、体幹の機能が向上してきます。上を向いた姿勢(背臥位)から、「ゴロンと」うつ伏せ(腹臥位)になり、頭を上げ、びっくりしたような顔をする。初めての寝返りの瞬間は赤ちゃんにとって基本的動作の始まりなのですね。

寝返りに必要な機能

頭頸部、体幹、四肢の機能が向上が必要

寝返りは単に姿勢が変わるだけでなく様々な運動機能があってこそできる動作です。

寝返りをするためには、①頭部のコントロール、②頸部の回旋、③頚-肩甲帯-体幹-骨盤帯の連続した動き(立ち直り反応)、④体幹の可動性、⑤体幹の筋力 などが必要になってきます。

寝返るができることで、次の「起き上がり」、「座る」、「ハイハイ」、「立ち上がり」、「立つ」、「歩く」へと動作が獲得できるようになってくるのです。我々元気な健常人は必要最小限の動きでテコや反動も使いながら省エネでスムーズに行っています。

寝返りの介助

できれば必要最小限で

寝返りを行うにはいろんな運動機能が必要になります。ですから、高齢者や障がい者にとって「寝返りが出来る」、または「出来ないようにさせない」ことは大切なことです。ベッドで過ごすことが必要になった衰弱した高齢者や麻痺を伴う方は、看護や介護が必要になります。どうしても現場においては、介護者側の都合で寝返ることが必要な場面で、つい全介助で更衣などを終わらせてしまうことがあります。もちろん様々な状況で違いますが、できればできるところはご自分でしてもらい、どうしても介助が必要な部分のみ(必要最小限)の介助で行う。または介助することで必要な動きを促す(リハビリのセラピストはそうしています)ことができれば、少しずつできなかった動作が出来るという方向に向いてきます。全介助が当たり前の介護になると、対象者はどんどん機能低下が進むことになり、寝たきりを作ってしまいます。

寝返りのパターン

たくさんありますが大きく分けると4つです

(1)上肢型

→寝返る側と反対側の上肢を持ち上げ、寝返る側に持っていく方法。

(2)下肢型

→寝返る側と反対側の下肢を持ち上げ、寝返る側に持っていく方法。

(3)膝立型

→寝返り側と反対側、または両側の膝を立て、寝返る側に倒すことで寝返る方法。

(4)複合型

→(1)~(3)のパターンを組み合わせる方法

寝返りのコツ

物理的作用を利用する

物理的に不安定な姿勢に持っていくと寝返りがしやすくなります。

例えば、両手両足を大きく広げて、「大の字」で仰向けに寝ていたら、安定感はあるが寝返りはできませんね。

逆に、両手両足を縮めて丸くなると、何もしなくても「コロン」と転がります。

具体的には、以下のようになります。

コツ①

1)重心は高く、床に接している面(支持基底面)が狭い⇒不安定⇒寝返りしやすい

2)重心が低く、支持基底面が広い⇒安定⇒寝返りしにくい

ということになります。

「膝を立てる」、「上肢や下肢を持ち上げる」、「頭を枕から離す」、「身体を丸くする」などは、支持基底面を狭くし、重心を高くするための動きなのです。

コツ②

重力を利用し、回転力(モーメント)をつけること。寝返る側と反対側に上肢や下肢を体幹の中心を超えた位置に持っていくと回転力が発生します。肩甲帯や骨盤帯にその力が加わると、体幹を伝わって体全体が寝返る方向に向いてくるのです。

コツ③

力を伝えるには体幹や関節を固定することも必要になります。例えば、ふにゃふにゃの「こんにゃく」の角を捻じっても、こんにゃく自体は回転しませんが、硬いプラスチックの箱の角を持ち上げると、箱自体が持ち上がります。柔らか過ぎると、回転力が伝わらず寝返るができません。必要な部分はしっかり筋力で固定できることが大切です。

寝具の工夫

低反発か、高反発か?

低反発が強く、身体がマットレスに沈み込んでしまうと、寝返りもしにくい。逆に高反発が強すぎると身体が痛くなってしまいます。

適度なバランスが必要なんですが、個人差もありますから色々試してみる必要があります。

寝返りをする意味・効果

適度な寝返りは、蒸れを防ぎ、体をほぐし、良質な睡眠が得られます

①身体にかかる負担を軽減する

睡眠中の適度な寝返りは、身体にかかる負担が軽減されて睡眠の質が高まります。適切な睡眠時間を確保したうえで、しっかり寝返りを打てる睡眠環境であれば、疲れを残さずに起床しやすくなるのです。

②空気を入れ替える

掛け布団や毛布にこもった空気を入れ替える効果があります。睡眠に適した温度や湿度を保てれば、季節に関わらず快適な睡眠環境を作りやすくなります。

③介護がしやすい・起き上がりがしやすい

疾患によって身体的に障がいある方などは、覚醒時にも自分で寝返りがうてない方が多くいらっしゃいます。寝返りが出来ると、介護場面での介助量が軽減し、また起き上がり動作など離床につながりやすくなります。

※就寝中寝返りをうたないと睡眠の質が悪くなりその結果以下のようなことが起こります

⇒疲れが残る

⇒圧迫部の血行不良による床ずれの原因になる

⇒湿度が高まり「蒸れ」を発生させます

⇒腰痛などが発生しやすい

※一方、脳卒中や神経難病など身体的要因によって寝返りがうてなくなる場合(身体的要因)

⇒褥瘡になるリスクが高くなる

⇒オムツ交換の介助量が多くなる

⇒離床に繋げられない

⇒不動により身体が痛くなる

などの不具合が出てきます。リハビリではしっかり原因を評価して適切な方法で寝返りの獲得を目指します。

まとめ

寝返り

寝返りは赤ちゃんが最初に獲得する基本動作です。適切な寝返りがスムーズに行えるように、寝具などには気を配りたいものです。

また障害を有している方には寝返りがなかなか難しい動作になってきます。介助しすぎて寝たきりにしないようにしていきたいですね。

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