脳卒中のリハビリ7
2024/06/11
脳卒中のリハビリ7
脳卒中の後遺症として身体の麻痺については分かりやすいのですが、
高次脳機能障害(失行・失認など)は分かりにくい部分になります。
健康な人からすると理解しにくい障害だからです。
一見健康に見えるが仕事に復帰してから、または日常生活を行うようになってから気付くこともあります。
こういった障害を本人また本人と関わり周りの人が理解することで、生活の困難さが軽減されます。
●どういった障害があるのか?
1)記憶障害:新しいことが覚えられない、約束を忘れる、食べたものや置き場所を忘れる、何度も同じことをいうなど
2)注意障害:ミスが多い、気が散って落ち着かない、複数の事に気が配れないなど
3)遂行機能障害:計画を立てて物事を実行できない、臨機応変に対応できない、指示がないと行動できない、仕事や約束事
を途中で投げ出すなど
4)社会的行動障害:その場の状況にあわせて自分をコントロールできなくなる状態のことで、すぐに怒る、暴力を振るう、
こだわりが強くなる、意欲が低下するなど
●リハビリで良く問題になる狭義的な高次脳機能障害
失語:一旦獲得した言語機能(言語の表出・理解など)が障害された状態、言語を表出する器官の麻痺や失調があってうまく話せない(不明瞭)場合は構音障害と言って区別されます
言葉が出てこない「運動性失語(ブローカ失語)」や理解が出来ない「感覚性失語(ウェルニッケ失語)」などが良く知られています
失行:運動麻痺や感覚麻痺がなく、また遂行する行動や動作も理解しているにも関わらず、それが出来ない状態
例えば、行為の手順がわからない(観念運動失行)、立体的な図形が理解できない(構成失行)、物品が使えない(観念失行)、服が着ることができない(着衣失行)、歩き方がわからない(歩行失行)など
失認:視覚や聴覚など感覚器に問題がないにも関わらず、見えたものや感じたものなどを正しく認識できない状
態
例えば、左側の空間を認識できない(半側空間無視)、人の顔の表情や区別ができない(相貌失認)、字を書くことが出来ない(失書)、計算が出来ない(失算)など
高次脳機能障害のさまざまな症状は病的なものです。その病気を持っている身近な人は、何ができて何ができないのか、ということを認識することがまずは重要です。できないものに直面している場合には、行いやすい環境を作ることや、根気強く一緒に課題解決をするという対応が必要になると思います。
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