高齢者の転倒と骨折
2024/05/08
高齢者の転倒
高齢者は特に脳卒中やパーキンソン病など転倒しやすい疾患がなくても転倒頻度が高くなります。
高齢者の3人に1人は1年間に一度以上の転倒を経験するとされ,転倒による不慮の事故死は,窒息に続き第2位であり
交通事故を上回っています(2015)。
高齢者の転倒は骨折の主原因とされています。骨折は日常生活に深刻な問題が生じてきます。
転倒の定義
何をもって転倒したとするのか?
様々な議論がなされ、現在はGibsonの定義(1990)を採用していることが多いように思います。
「自分の意志からではなく, 地面またはより低い場所に膝や手などが接触すること」
結局は、つまずいたり、バランスを崩すなどして、膝や手を地面についたりしたときは転倒と判断します。
もちろん尻もちをついたりした時も転倒です。
転倒による骨折
高齢者の転倒は大腿骨頚部骨折をはじめとした骨折の主原因となります。
全転倒のうち5~10%に何らかの骨折が,1~2%に大腿骨近位部骨折が発生するとされます(1997)。
転倒骨折した場合、できるだけ早期に人工骨頭置換術などを行い、術後から荷重練習を実施できるように工夫されています。
大腿骨頸部骨折以外にも、脊柱椎体圧迫骨折、橈骨遠位端骨折、上腕骨近位端骨折も高齢者に多い骨折です。
骨折を受傷すると、その部位だけでなく、廃用症候群・内部疾患を引き起こし、認知面の低下、さらには要介護状態に陥ることもあるため、全身に影響することを知って対応する必要があります。
転倒のリスク
本人の特性に関連する内因性リスクと環境などの外因性リスクがあります。
内因性リスク:バランス障害,筋力低下,視力障害,薬剤など
外因性リスク:リスクには,不適切な靴,滑りやすい床,暗いまたは明るすぎる照明などの転倒しやすい環境,荷物を
持っているなど
※そのほか、油断や気の緩みもあるようです。階段を降りる際、最後の1段で転倒・転落される方、手すりに摑まる寸前に空振りされる方…が非常に多いです。
転倒予防
現在有効とされる転倒予防メニューは次のようになります
1.環境整備、2.バランス訓練、3.筋力増強運動、4.グループで行う太極拳、5.柔軟体、6.持久力訓練、7.一般的な身体活動
と分類した場合
バランス訓練または筋力増強にプラスして上記の運動訓練を組み合わせると効果があるようです。
まとめ
高齢者の転倒は生活に重大な影響を及ぼし、要介護状態に陥る危険性も含んでいます。
転倒しないようにすることが一番ですが、誰にでも油断することはあります。
環境的に整備すること、無理しないことを肝に銘じていただきたいと思います。
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