歯周病は認知症とも深く関係していることご存知ですか?~西宮・芦屋の自費型訪問リハビリ(POPSTYLE)
2022/05/02
先日昼食中に、私の歯の被せものがポロっと取れてしまいました。随分古くなって磨り減ってしまったのでしょう。早速歯科を予約して、作り直すことになりました。この際、歯の気になるところ全部治してしまおうと考えています。
歯周病が認知症の症状を悪化させる仕組みを、国立長寿医療研究センター(愛知県大府市)、名古屋市立大学などの研究グループが解明し英専門誌の電子版に掲載されました。
認知症とは、一度獲得された知的機能が後天的な脳の機能障害によって全般的に低下し、社会生活や日常生活に支障をきたすようになった状態です。日本での65歳以上の認知症有病率は15%以上と推計されます。加齢と共に認知症の有病率は上昇し、90歳を超えると2人に1人が認知症と診断されます。認知症の病型の中でもアルツハイマー型認知症が最頻で65%以上を占めます。アルツハイマー型認知症はおよそ120年前に分かった病気ですが、現在でも原因や治療法など分かっていないことも多い病気です。しかし近年少しずついくつかの関連要素がこの疾患に関わっていることがわかってきています。
その要素の一つに、脳の神経細胞に生じる神経原線維変化や脳内のタンパク質のアミロイドβの異常沈着が挙げられます。これらによって神経細胞が死んでしまい、脳の萎縮を引き起こすのではないかと言われています。
では、口の中のことがどうして脳に影響を及ぼすのでしょうか?
どうやら口の中の炎症が全身に及び脳に波及し、その産物としてアルツハイマー病の原因とされる脳のアミロイドβを増やしてしまうようなのです。50歳以上のほとんどの人はこの歯周病に罹患しているといわれていますから、かなり深刻ですよね。
★研究グループは、アルツハイマー病を発症するマウスに歯周病菌を感染させて、歯周病ではないアルツハイマー病のマウスの脳と比較。5週間後、歯周病のマウスでは記憶をつかさどる海馬でアミロイドβの量が約1・4倍に増えていたそうです。さらに、記憶学習能力を調べる実験でも、歯周病のマウスでは認知機能が低下していたということです。
要は一旦認知症になっても口腔ケアをしっかりしないと悪化を早めてしまいますよ!ということですね。歯周病が認知症自体を引き起こすかどうかはわかりませんが、いずれにしても在宅における口腔ケアはとても大切です。
私もしっかり治して、脳も体も健康で過ごせるよう努力したいと思います。
※もし口腔ケアでお困りの方がいらっしゃったら、最寄りの歯科、ケアマネージャーさん、または訪問看護ステーションにご相談されると良いかと思います。
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