脳卒中のリハビリ2
2024/02/27
脳卒中は、皆様もご存じのように、多くの場合、右または左の半身の麻痺が出現する疾患です。症状は寝たきりになってしまう方から、マラソンを走れたりする方もいらっしゃいます。脳の損傷部位によって大きく症状は異なってきます。また麻痺が残ってもあきらめずに、リハビリをどれだけ頑張ったかも少なからず影響します。
麻痺の程度を1(全く動かない)~6(麻痺があるのかどうかわからない程度)に分けたとすれば、1~4レベルまでは日常生活に大きく影響すると思われます。ただ麻痺の程度で日常生活の自立レベルが決まるわけではなく、以下の様々な症状も影響します。
<脳卒中の日常生活に影響する症状>
1.運動麻痺 片側の上肢・指・下肢・足趾・体幹・顔の下半分などに麻痺が出ることが多いです。
実は良い側にもわずかながら機能低下は認められます。脳から出た運動を指示する神経の経路は大方延髄というところで反対側に交叉しますが、10%程度は交叉していないので、発症前よりは機能が落ちていると考えていた方が良いと思います。
2.筋緊張異常 筋肉に全く張りがなくなったり(弛緩)、逆に筋肉が自分の意志では調整できないほど、攣ったようになってしまい、関節がその方向に引っ張られてしまい思い通りに動けなくなる(痙縮)ことがあります。弛緩も痙縮も大きく日常生活のやりにくさに影響を与えます。
3.感覚の障害 皮膚を触ったことがわかる、またどこを触ったのかがわかる表在感覚、関節がどんな角度になっているか、どちらに動いたかなどがわかる深部感覚。健康であれば閉眼していてもわかりますが、こういった感覚が鈍麻したり消失したりします。感覚と運動は連携していますので、重度の感覚障害ではリハビリの進行が遅くなる傾向にあります。
4.言語障害 脳の言語中枢が障害されると、言葉が出なかったり、理解できなかったり、関係ないことが口から出たりすることがあります。また発声する機能が麻痺することで言葉が上手く発音できない障害もあります。
5.高次脳機能障害 大脳には役割分担があって、空間を認識したり、左右を理解、お金の計算、読み書き、他人の顔の表情を理解するなど、さまざまな役割があります。脳卒中の後遺症から、左の空間を認識できなくて、食事場面でお皿の左側の食物を残したり、お金の計算だけが出来なくなったり、上着を着ることができなくなったり…不思議な症状が出ることがあります。日常生活に大きく影響しますので早期から対策する必要があります。
6.バランス障害 高次脳機能障害と関連するところもありますが、空間の中で身体が適切な位置で姿勢を保持できるとその姿勢は安定します。そのためにはバランスを保つための反射や反応が大きな役割を担っています。もちろん座位や立位となると重力に反した姿勢ですので、筋力や持久性の低下も影響しますが、バランスが崩れた瞬間に反射や反応で修正できることが大切です。脳から脊髄までの中枢神経系の障害で反射や反応は障害されることがあります。バランスが崩れた瞬間に修正できず、視覚的に大きく姿勢が崩れていることが認識できてから修正するので、正しい位置まで姿勢を戻せず、例えば、座位で手すりから手を離すことが出来ないことになります。
7.その他 認知症、うつなど精神症状が強く出ることもあります。ご家族が発症前と性格が変わったと訴えられることがよくあります。また麻痺側の肩や手に痛みを強く感じられる方もいます。
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