脳や筋肉を少し騙して、動作のしやすさに感動しましょう
2022/09/21
我々は地球にいる限り重力を感じています。普段または若いころはそれほど気にならないのですが、身体の調子によってとても大きな力として感じることがあります。
怪我や病気で筋肉を使わなくなると筋力は低下します。1週間も寝たきりで全く筋収縮を行わなければ10%程度低下するという報告もあります。しかし最大筋力の20%の筋収縮を1秒間行うだけでこの低下はかなり抑えられるとも言われています。
宇宙飛行士は宇宙空間にいる時は重力の影響を受けないため、地球上で必ず重力に抗するための筋肉が必要なくなり、とても顕著に低下・萎縮してしまいます。宇宙空間でできる限り筋力を低下させないための運動を宇宙飛行士は行っているんですね。
プールに長時間入ったあとに、水からあがると身体がとても重く感じる。肩を怪我して、1か月ほど動かさないでいると、次動かすときには腕がとても重く感じる。病気で寝たきりになり、リハビリを行う中で、立ち上がる練習をするとき身体が重たくて足の力で立ちあがれない。
コロナで自宅療養していて、久しぶりに外出した時の身体の怠さ重さ…などなど、重力をずっしりと感じる場面は多いですね。
野球をしている方はよく知っていますが、ネクストバッターボックスにいる時、バットの先にリング状の重りを付けて、素振りをします。なぜそんなことをするのかというと、その重りを外してバットスウィングするとしばらくとてもバットが軽く感じるからです。筋肉や脳に少し重くしたバットの重さに慣れを作って錯覚を起こしているんですね。普段降っているバットが軽く感じ、結果的に高いパフォーマンスにつながることになります。
同じことを高齢者の方にも応用してみましょう。
上の図のように立ち上がり動作がとてもきつい方、スムーズにできない方にゴムバンドを使って抵抗かけて何度か立ち上がってもらいます。
ゴムバンドを足の裏で踏み、首の後ろに引っ掛けて立ち上がった時に抵抗になるようにします。3回ほど立ち座りを繰り返し、最後に少しスクワットを5回して終了。簡単ですね。ゴムを外して一度立ち上がってみてください。感動するぐらい軽くスムーズに立ち上がれますよ。自分の筋肉はそれだけの力を持っているということ。能力を少し引き出しただけなのです。慣れてくるとこの感動はなくなりますが、また別の刺激の変更してレベルアップを図りましょう。
スポーツ店に行けば少し長いゴム製のトレーニング用品を購入できます。ぜひトレーニングの一メニューとして実施してみてはいかがでしょうか。もちろん自身の能力に合わせてゴムの強度は選びましょう。少し軽いかな?程度の方が良いかと思います。
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