リハビリはやればやるほど効果的か?:西宮・芦屋でリハビリのことは何でもご相談ください
2022/09/02
リハビリテーションとは「再び適した状態にすること」、「全人間的復権」を意味していて、とても幅が広いわけです。我々療法士にとっては、特に身体的な部分に対対してアプローチすることになります。
近年一般的に使われている「リハビリ(テーションを除く)」は「機能回復のための運動療法」と同義語として使用されています。そのリハビリは「しんどいもの」「辛いもの」「痛いのは当たり前」などとよく耳にします。もちろんそのような場面もあるでしょうが、それが一番効果的なやり方か?と言われれば、NOだと思っています。
リハビリはやればやるほどいい?・・・それは「ノー」です
痛い運動や苦しい運動をたくさんしたらどうなるでしょう?我々の脳はそれを当たり前として認識することもありますが、ほとんどの場合、それを拒否するようにプログラムが作られると思っています。防御的に周りの筋肉が硬くなってしまったり、痛みを避ける動きが身についてしまったりしてしまいます。そうなると正しい運動や動作がいつまでたってもできなくなってしまいます。
正しい動きで痛みなどを伴わないように行う
例えばお尻の筋肉が弱く、立ち上がり動作などに支障が出ている場合、お尻の筋肉をしっかり鍛え強化する必要があります。その一つがスクワット(立った状態から膝を曲げ伸ばしする運動)ですが、骨盤の傾きによって効果は全然違ってきます。冒頭のスクワットの絵を見てください。①のように骨盤が後ろに傾いてしまっていれば、鍛えたいお尻の筋肉は全然働いてくれません。このようなやり方では100回やろうが目的の筋肉は一向に筋力はついてきません。②のようにできる範囲で骨盤を前に傾けながら行うと、お尻の筋肉はしっかり働いてくれて、効果が出てきます。運動をするということは、ほとんどの場合関節の動きを伴います。正しく関節を動かしたり、上のような正しい動きを指導するテクニックを持っているのが我々理学療法士や作業療法士です。
リハビリの大原則は 「良質な運動をより多く経験し感じること」
障がいなどなく、身の回りのことをご自分で行っている方なら、一日各関節を万単位で動かしているはずです。動かすことは脳への刺激にもなっています。このぐらいの刺激があって運動機能は維持できると考えると、機能障害を有した方(極端に全身の関節運動は減少しています)に週に1,2回、関節を5,6回動かして良くなるとは思えません。できるなら随意的に、難しければ他動的に、より多くの関節運動を起こさせる。それも質的に正しく。それがリハビリの基本だと思っています。毎日我々が訪問できればいいのですが、難しい現状を考えると、「自主練習」や「ホームエクササイズ」が大切。ご家族の方にも協力してもらって継続することがとても重要になるのです。週に1,2回のリハビリ以外にも、少しでいいので毎日続けてみましょう。
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