スマホ便利!でも色々心配 ~西宮・芦屋で自費型訪問リハビリをしています~
2022/07/18
スマートフォン(スマホ)の普及によって、どの世代の方々もその便利さから使用するようになっています。ほんとにとんでもなく便利で楽しく刺激的。あっという間に「人類の必須アイテム」になった印象です。
確かに通勤電車の中で周りを見渡してみるとスマホを見ていない人を探す方が難しくなっています。しかし、スマホによる人体への影響は以前から様々な指摘があります。電磁波による脳への影響、目への影響(眼精疲労、スマホ老眼)、スマホ依存症、睡眠障害、姿勢への影響(ストレートネック)、さらにはコミュニケーション障害やいじめなど。実際スマホの影響かどうかははっきりしないものもありますが、けっして悪い影響が出ないとは言えません。
その中でも我々療法士が遭遇することが多い「ストレートネック」をご存じですか?
本来、首の骨(頚椎)は少し前に弯曲(前弯)していて、重たい頭を脊柱の真上にのせ、しっかり受け止めることができるようになっています。しかしうつむいた姿勢を長時間続けると、この弯曲がなくなり、まっすぐ立った時に 頭が少し前に出てしまうことになります。そうなると頭を支えるのに相当な力が必要になります。(頭が前に出た悪い姿勢だと首の根元には30kg近い重さがかかってしまうという報告もあります。) 筋肉は疲労し、徐々に支えも効かなくなり、姿勢自体がどんどん悪い方向に向かってしまいます。この様な状況が肩こりや首・腰の痛みを引き起こします。重症化すると、しびれや脊柱の変形、手足の冷え、頭痛、眼精疲労、吐き気、めまいなどの症状が出ることもあります。また「首下がり症候群」といって、常にうつむいた姿勢になってしまい、どうしても上が向けないような方もいらっしゃいます。(信号が見えない、上り坂が怖い、飲み物が座って飲めないなど日常生活に影響が出ます。)
予防法としては
①長時間スマホを使用しない
②骨盤を立てた座り方を心がける
③自分に合った枕を選ぶ
④同じ姿勢を続けない(30分に1回は立ち上がって伸びをする)
などです。
※じっとしている時間が長くなると、「立ち上がって少し動きましょう」と問いかけてくれるスマホアプリもあります(何か変な感じですね)。
そんなことを書いている私自身、老眼が進み、スマホに依存した生活に浸っているように思います。先日スマホを家に忘れて出勤した際に、一日そわそわして、手持無沙汰で落ち着きませんでした。我々世代でもこんなことになってしまうんですから、今の若者たちはもうスマホなしでは生きていけない的なアイテムになっているんでしょうね。
7~8年前を考えると、周りのご高齢の方で携帯電話やスマホを使っている方はほとんどいませんでしたが、昨年あたりから90歳前後の高齢者の方もほとんどの方が持っておられる印象です。(私の87歳の父親もついに購入し、悪戦苦闘しながら遊んでいます。)これほどまでにスマホが普及すると、やはりそれぞれの世代で問題も違ってきますので、対策も世代別で立てなければいけないと思う今日この頃です。
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