運動と感覚

運動は大脳皮質からの指令があって遂行されるわけですが、その前に運動をプログラムすることが必要です。その運動プログラムはどのように作られるのかというと、あらゆる感覚(皮膚、関節、筋肉などから)情報が材料となり、自分自身の身体の位置や姿勢(Body schema)を認知します。これを初期情報として運動プログラムが作られています。したがって感覚情報が減少したり、間違った入力であれば、正しいBody shemaが認識できず、結果的に運動プログラムは粗悪で円滑な動きはできないことになります。また大脳はとても可塑性(環境や身体の状態に合わせて変化しやすい)があるので、身体の具合が悪くなった場合に、その状態が続くことで脳が適応してしまい、そこから抜け出しにくくなります。具体的に言うと、脳卒中になって半身が動きにくくなると、その状態に合わせて運動することが普通になり、元気な時の動きの指令を送れなくなる。また、怪我をして痛みを避けるような動きを続けていると、脳は患部が治癒しても痛みを避ける動きしか指令を送れなくなる。このような仕組みが動きにくさなどの障がいの一因であると考えています。

実際、正しい感覚情報をしっかり入力した後の動きは、円滑であったり、痛みが消失したり、また筋肉の緊張(硬さやこわばり)が軽減することを経験します。リハビリでの感覚入力は、ご自分で動くことが一番効果的ですが、初めはセラピストの適切な誘導(速度や方向、回数)があると効果的かと思います。

このように運動には感覚といった、普段あまり気にしていないような情報がとても重要な役割を持っていて、リハビリにはこの情報をいかに入力し、自身で意識するか、というところに回復へのひとつの道があるのだと考えています。

脳卒中後遺症や神経変性疾患、慢性的な痛みにお悩みの方、今までリハビリをしていても効果を感じられなかった方、POPSTYLEのセラピストによるリハビリトレーニングをご利用頂きたいと思います。