筋肉を鍛えるということ(その3)

筋肉は運動するための動力だけでなく、もっと大切なメッセージを全身に送っているということが分かっています。

近年よく耳にする「マイオカイン(myokine)」という物質です。

運動(骨格筋の収縮)によって分泌量が増加する物質の総称がマイオカインと呼ばれています。今は何十種類も発見されており、数年前にNHKスペシャルでも紹介されていましたね。

主なマイオカインを紹介します。

「IL-6」これは免疫細胞の暴走を抑える役割があります。免疫細胞が働かなるのも困りますが、免疫異常で引き起こされる病気も様々あり、とくに活動が亢進しすぎてしまうと、全身の血管を傷つけ、心筋梗塞や脳梗塞の原因になってしまいます。いわゆる「メタボ」の状態は免疫細胞が暴走していると言われています。こういった暴走を抑えるのが「IL-6」なのです。

「SPARC」これは大腸がんのがん細胞を死滅させる作用があることが分かっています。また「カテプシンB」は記憶に関わる脳の「海馬」の神経細胞を増やす作用があり、記憶力を高める可能性があるといいます。さらに「アイリシン」や「IGF-1」という物質は脳の働きを促進したり、アルツハイマー病の原因となるアミロイドβを減らすマイオカインと言われ、認知症予防になると言われています。

このように運動することによって分泌される「マイオカイン」の働きによって、現代社会で問題となっている生活習慣病や認知症さらにはがん予防に効果があることがわかってきています。

このマオカインをしっかり分泌できることは、健康にとって大切なことなんです。1回の強度の高い筋トレより、筋トレと有酸素運動を組み合わせた「運動習慣」をもつことが、効果的にマイオカインを分泌させます。継続できる効果的な運動を行うようにしましょう。

筋肉を働かせること、運動することって本当に大切なんですね。

運動習慣とは「1回30分以上の運動を、週2回以上実施し、1年以上持続している人(厚生労働省)」と言われています。なかなか難しいことかもしれませんが、運動時間を累積できるので、頑張ってみてはいかがでしょうか。しかし自分自身の体調、体力、機能に合わせて、継続的な運動習慣を持つことが大切です。

POPSTYLEではしっかり身体機能を評価し、適切な運動プログラムをご指導させていただきますので、ぜひご利用頂きたいと思っています。

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